バトルロワイヤル
(コツコツ…)
3人は階段を降り順調に柔道場に向かっていた。
「…佐井藤、塩脇、オレらで約束事きめねぇか?」この3人で一番年上の上間が言った。
「例えばなんッスか?」塩脇は言った。
「あ、まず1つはタメ語でいいってことね、まぁそれはどぉでもいいけど、もう1つは…」上間は深いため息を間に入れた。
「…もう1つは何…?」佐井藤は聞き返した。
「…もう1つは、相手を絶対に殺さないことだ…!」上間は真剣な目で2人を見つめていた。
「…わぁってるって!!なぁ、佐井藤!!」塩脇は佐井藤に向けて右手の親指を立てた。
「あぁ。山川だって仲間の命張って宮武を連れてきたんだ。だから…」
『ここにいる誰がどうなっても絶対に連れて帰ることだ!!』3人は声が揃うとにやけだした。
「…ハハッ、じゃあそろそろ本腰入れてくぞ!!」
『おう!!』
どうやらこのチームのリーダーは上間のようだ。
(コツコツ…)
「…ここだ…」
3人は柔道場の前についた。
「…さっきの約束忘れんなよ…」上間は右手を前に出した。
「…わかってるよ…」その手に塩脇は自分の右手を重ねた。
そして佐井藤も手を重ねた。
「じゃあ行くぞ!!」
(ガラガラ…)
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