バトルロワイヤル
「…児玉、オレもいいか?」
「児玉、オレもだ。」
「塩脇、上間ぁ!?」
次に前に出てきたのは上間と塩脇だった。
「和希、やめとけ!!」声を上げたのは同じクラスだった登米だ。
上間はクラスの中では特に勇気のあるやつではなかった。
「宏昭、オレはここで本当だったら殺されてたかもしれない…。…でも生きてる!この生かされた命を活かしてみたいんだ!!」上間は答えた。
「……でも…」
「頼む!!行かせてくれ!!」そこからは今までと違う上間のオーラが出ていた。
「…わかった。…絶対に死ぬなよ…。」登米は半分目を潤おわせた。
「塩脇、お前も大丈夫か…?」児玉は言った。
「あぁ。右に同じってやつだ。」塩脇は笑ってみせた。
「…わかった。じゃあこの3人でチームは構成する。向かう場所は…」
(ピコンピコン…)
児玉はレーダーを見た。
「…柔道場やな。校舎とは違う校舎やからな。トランシーバーを渡すから何かあったらすぐに連絡しろよ!」児玉はそう言って上間にトランシーバーを渡した。
「…じゃあもう行くわ!」
(ガラガラ)
3人は戸を開けた。
「…絶対に生きて連れ戻してこいよ!!」
児玉の言葉を背にして出ていった。
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