バトルロワイヤル
「…大野、そんなん言うんやったらお前も手を止めろよ。」
(カタ…)
大野は児玉の言葉に手を止めた。
「いや、少しニュースを見てただけですよ!ほら…」大野が指したパソコンにはニュースキャスターがニュースを読み上げていた。
《…今日夕方5時47分ごろに大阪湾からコンクリートで固められた死体が出てきました。…この死体は…》
「オレらのこのバトルロワイヤル(ゲーム)より死体が大事かぁ。くそ政府が!!」児玉はパソコンに向けてガンを飛ばした。
「まぁまぁ。本来このゲームに生存者はほとんど生き残ってないと政府は思うんでしょう。だから僕達はこの腐った日本を新しく作り変えるためにバトルロワイヤル後日本(ここ)に残るんです。」大野は怒る児玉に対して優しく笑った。
「…フッ…」
(……プツン…)
児玉は鼻で笑いパソコンの電源ボタンを押して強制終了した。
「あーーーー!!!何やってんスか児玉さん!!!」大野は空気が重いことを関係なしに叫んだ。
「…情報も大事だけど今はしっかり寝とけよ!」
「わかりましたけど、僕達にはまだやることがあるんですよ。」
「そうか。じゃあオレは先に寝るわ!!」
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