バトルロワイヤル
(シュウゥウ…)
建物は煙を上げていた。
炭のような建物に白い煙が余計に目立って見えた。
「…徳光……」児玉は建物を見て呆然とした。
「うわぁあぁ、塩脇ィィイ!!」オレはその場で泣き崩れた。
「和希ィイ!いやだぁあ!!」登米も泣き崩れた。
オレや登米以外の真弓も、大野もみんなその場で泣いた。
仲間はついに20を切って19人になった。

―RANルーム―
pm10:00
『……………』
「…うぅ…徳光さん…」
爆発の光景を見てから4時間経っても空気はかわらなかった。
静まり返る部屋の中に何人かが出す嗚咽の音が響いた。
「…オレ…、もう寝るわ…。明日でいよいよ終わりやし…、今日はもう疲れた。…おやすみ。」
(ガチャ)
白城は暗そうな顔を引きつり隣の準備室に入っていった。
「…あっ、…待って大ちゃん!!」それに続けて河村も隣に行った。
(カタカタ…)
「今日は白城さんの言う通りみんな寝たほうがいいッスよ。だいぶ疲れてるし。」薬師寺はパソコンを触りながら言った。
(カタカタ…)
「オレも薬師寺に1理あります。人間疲労が蓄まりすぎると何を起こすかわかりませんし…。」大野もパソコンでテレビを開いていた。
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