バトルロワイヤル
「先輩……オレどうしたら…」
「…オレが小2の時は今頃まだ夏休みだったのにな…。」
「………?」
「御堂は小学1年の頃覚えてるか?」
「あんまし……」
「オレが小2、お前が小1の時はまだ夏休みが7月中旬から9月までだったけど温暖化の季節ずれが限界でその年からは夏休みが6月中旬から8月になった。」思い出しながらオレは言った。
「たしかそんなことありましたね…。」御堂の涙が止まった。
「元はと言えば温暖化をおこしたのはオレら人類……これは神が与えた罰かもしれない。」
「じゃあ誰を恨めばいいんですか!?」御堂は少し大きな声で言った。
「誰も恨むな……。ここは生き抜くんだ!誰も死なせない…。」遠くを見る目でオレは言った。
「………。…児玉さんのあの傷…音楽室で戦った時にオレをかばって刺されたんだ。」御堂は下を向いてしまった。
「……そうなんか…?」
「はい…。…でもその時の児玉さんの姿がかっこよくて、オレ今は誰かのために死ねたらこのバトルロワイヤル(たたかい)で死んでも後悔はないっと思ってるんです。」
「…男じゃねぇか。オレは正直死ぬのが恐い。2度と起きることがないって…かなり恐いんだよ。」
< 41 / 358 >

この作品をシェア

pagetop