バトルロワイヤル
「まぁ誰もおらんくて良かったな!」児玉が言った。内心児玉もびびっていたかもしれない。
「じゃあ今から家庭科室に行こうぜ!」待ってましたといわんばかりに健太が言った。
オレ達は屋上から階段を降りて、音楽室と反対方向にある家庭科室に向かった。
「やっぱいい匂いやな!」健太は言った。
「でも確実に中に人がいるってことよ!」真弓が言った。
「やばくなれば殺っちまえばいいけど……」オレ達は家庭科室の前に立った。
「あけるぞ……」
児玉は扉をあけた。
(ガラガラ…………………バキュンッ)
「ぐわっ!」児玉は右腕を押さえて倒れた。
「大丈夫か児玉!!」オレ達は児玉に寄った。
「大丈夫だ……当たってはない……」
(……よかった…)
オレ達は児玉がいなけりゃ何もできないことに気が付いた。

「そこにまだ誰かいるんだろ?出てこいよ!」中から男の声が聞こえた。
「出てこねぇと殺すぜ!」もう1人違う男の声が聞こえた。
オレ達は覚悟を決めた……
「……行くぞ。」児玉は起き上がって中に入った。
「待て、殺さないでくれ!」児玉が命乞いをした。
「おい、細川、銃をおろせ。」
オレ達は全員中に入った。
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