バトルロワイヤル

「当たり前やん！！屋上から銃弾が散乱したんやから！」児玉は真剣だ。
「でもそこにいるんて……」真弓が弱々しい声で言った。
「たぶんめちゃくちゃ強いんだろ？…児玉？」オレは児玉の考えていたことがなんとなくわかった。
「あぁ。オレ達の戦力じゃ勝てないかもしれへん…。けどまずは様子をみるだけや！」
オレ達は屋上にむかった。
―屋上の下の5階―
「やっと5階についた。」
オレ達は爆破された4階の教室を無視して5階についた。
（クンクン）健太は何か匂いをかいでいる。
「何かいい匂いやな！」健太が言った。
「本間や！！……なんか煮付け的なやつやな！」
どうやら匂いは同じ階にある家庭科室から匂う。
「ちょっと行ってみよかぁ！」健太は屋上よりも先に行こうと言いだした。
「先に屋上だ！」児玉はキッパリ言い切った。
「ちぇー」
残念そうな健太をつかんで屋上の目の前についた。
「……静かにな。」オレはひそひそ声で言った。
（カチャン）短銃の引き金をひく音とゆっくりと屋上の扉をあける音が重なった。

「誰もおらん……」児玉がつぶやいた。
「さっきまでいた感じはするのに誰もいない…？」
その場で全員立ち尽くした。