バトルロワイヤル
「性格って……?」真弓は目をこすりながら言った。
「パソコン研究部の部長、紙本真衣(かみもと まい)は顔がブスなのに性格がキツイんだよ!!」
「……女なん?」健太が言った。
「うん。ハァ……」徳光は深くため息をついた。
「じゃあ向坂は大丈夫やったんや?」児玉はすかさず聞いた。
「それはなぁ……」徳光は嫌そうに口を開こうとした……
「向坂と紙本は付き合ってたんや!!」真鍋は間に入って言った。
「………彼女と彼氏…」
「彼氏が死んだ今、紙本に言うのはさすがにキツイな……」児玉は冷や汗をかいた。
「まぁな。でも真鍋は顔が広いし、口も乗せるんうまいから大丈夫やと思うけどなぁ……」徳光はまだどこか不安そうだ。
「大丈夫やって!」真鍋は満面の笑みで言った。
「わかった…。…じゃあ11時からお前に動いてもらう。」
「オッケィ!」真鍋は元気よく言った。
「徳光……」オレは徳光に話しかけた。
「……ん?どうした?」
「オレ達も行ってみていいか?」オレは真弓と健太と児玉にアイコンタクトを送った。
「真鍋がいいんやったらいいけど……」
「オレは全然いいッスよ!」
オレ達は、RANルームに向かうことになった。
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