年上王子のお嫁さん☆
頭を撫でる啓飛は
子供をあやす母親みたいで
なんだかイヤだった。
会える日が限られているんだから、素直になんなくてどうするのよ…
「…あたしはもう、お子ちゃまじゃないよ。
あやされなくても平気。」
啓飛の手から避ける。
冗談混じりの、本心。
撫でられるのはイヤじゃないけど
子供扱いはイヤ。
あたしだって、もう高3。
さすがにお子ちゃまは卒業でしょう?
「…わかったよ。
ごめんごめん。」
口を尖らせるあたしを見て
笑いながら謝る。
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