年上王子のお嫁さん☆
面白くなさそうに言う彼女は
……悪魔。
泣きすがる 、だって?
「どういうことですか…?」
無意識に低くなる声に、安藤さんはクスッと笑う。
コーヒーをコップに注ぎながら
横目で確認する。
「そんなに怒らないでよ?
…まだ何もしてないわ。」
「まだ?」
なんか、イライラするな。
さっさとここから出たい。
トレイにコーヒーを乗せ、給湯室を出ようとすると…
「……好きなの!!」
「…は?」
腕を引かれて、トレイが傾く。
落とさなくてよかった…
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