年上王子のお嫁さん☆
“あたしじゃダメなの?”
…ダメなんだ。
華じゃないとダメ……
イヤなんだ、俺が。
「華を愛しているから…ダメなんです。
俺は、華以外を好きになれないんで…」
失礼します とだけ言って
緩んだ安藤さんの腕からすり抜け、給湯室を出た。
…好き っていう気持ちは嬉しいけど
俺は華しか愛せない。
「部長、コーヒーです。」
「お、ありがとう。
気が利くな。」
色々な人にコーヒーを配ってから、自分のデスクに戻った。
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