年上王子のお嫁さん☆


でも


華が傷つくのはイヤだ……





「…イヤだと言ったら?」


「今すぐにでも、あの子をひどい目にあわせる。

…あたしは本気よ?」





首を傾げてくる彼女に


好意どころか、嫌悪感を抱く。




……華を傷つけるのはイヤ。


もし、よかれと思って安藤さんを抱いて

華が安全な身になっても


それで、華を守ったことになるのか?



それで華が傷ついたら…




「……」





もし、華が俺を軽蔑するようになってしまったら…


考えただけで、嫌な汗が出る。






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