年上王子のお嫁さん☆


二人で笑い合っていたとき……






……ベシャッ



「きゃーっ!!!
華、何してんの!?」




背後から、そんな声が聞こえてきた。


……華?




振り向くと…



「っ……」




目にたくさん涙を溜めた華が


俺を見つめていた。




「……華…」


「え…華ちゃん!!?」



安藤さんもびっくりしてるみたいで、固まってしまった。


ヤバい。

完全に誤解されてる。



華がどんなことを想像しているのかは、彼女の濡れた瞳が物語っていた。





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