年上王子のお嫁さん☆


浴衣が汚れないようにはしてるけど

そんなことはどうでもよかった。




「け、ぃと…啓飛っ……」




声にならない気持ちの方が多くて、どうしていいかわからなくなる。


あたしは……

どうすればいいの?



好きな人を失ったら…

あたしは……









「華っ!!!」




俯いて泣いていると…


こっちに向かって誰か走ってきた。



顔を上げると……





「………敦…」


「ったく…こんなところで一人なんて危ないだろ?

何してんだよ。」




そこにいたのは、一番来てほしかった人ではなかった。




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