年上王子のお嫁さん☆
そのまま、家路に着く。
さっき携帯を見たら9時近かった。
真っ暗な道を並んで歩く。
「……華…」
「え?」
「安藤さん、彼氏とちゃんと別れたって。
さっきの土手でメールが来た。」
微笑みながら夜空を見上げる啓飛を見つめる。
月明かりに照らされて輝く瞳が綺麗。
「よかった…」
「お人好し(笑)」
「な、なんで!!?」
「さんざん苛められてたのに。」
「でも、彼氏と別れたならよかったじゃん!!」
「これで、本気で俺を好きになるかもよ?」
「…えっ…」
ニヤリと笑って、近づいてくる。
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