包丁×鋏×カッター×ナイフ×ドス×錐
夏が過ぎ残暑も過ぎて肌寒さを感じ始めた秋の夕方─今日も今日とて繰り返されるごく普通の日常。
そんな中、河川敷に佇む少年がおりました。

彼の名は惟野陸(ただの ひとし)。
現在高校二年生、趣味と特技は家事。
名前は某特命係長と似ていますが一切関係ありません。
まあぶっちゃけ今はそんなことはどうでも良いのです。

彼の目の前には川のそばで闘争を繰り広げている二人の男女。
男女と言っても年は男もとい少年が14、女もとい少女が17か18くらいの年なのですが。

彼らの手には包丁とカッター─所謂刃物で、現実じゃ通報されたり銃刀法違反でマッポにしょっぴかれてしまいます。
でもそこは二次元、都合の良い事に陸以外に目撃者は一人もいません。
居たとしても何かやってるというレベルでちらほら野次馬が来るかスルーされるだけです。いやー、二次元って凄いですね。
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