左肩の重み~美香story~

エピローグ

「美香、おかえり」


「ただいま」


ほんの数分で、真人は駅まで車で迎えに来てくれた。


「なんかいいもの買えた?」


「ううん。いろいろアドバイスしてくれたけど、いっぱいあり過ぎてやめた」


「そっか。じゃあ今度一緒に買いに行こう。ベビー用品」


「うん」


結婚した私たちは、すぐに子供を授かった。


こんなに穏やかな時間が、今までのあっただろうか。


今はただ、この子が生まれてくるのを楽しみに待ってる。


「ねえ、真人。夕ご飯の買い物して帰ろう?」


「ああ。そうだな」


流れていく。


私たちの時間が。


温かくて、優しくて、穏やかな、そんな時間。






・・・END
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