左肩の重み~美香story~
突然のプロポーズだったけど、なんだかいつかはこうなること、心のどこかで分かってた気がする。


「ねえ、私の夢聞いてくれる?」


「なに?」


「私の夢はね、なにも言わなくても私のこと理解しれくれる人と、ゆっくり流れる静かな時間を一生過ごすこと」


「それは、さっきの答えyesと受け取っていいの?」


「うん」


真人となら、きっと静かな時間が過ごせる。


気を張らなくても、生きていける気がする。


弱いところも、出来ないところも、全部見られてもいい。


初めてそう思える人と出会った。


素直になれない、人を頼れない、甘えられない。


そんな私を、ありのまま受け入れてくれた真人。


ただひとつ。


あなたの隣が、私の安らげる場所。
< 24 / 26 >

この作品をシェア

pagetop