DislikeMan~男なんて嫌い~



別に、男嫌いがなくなること自体は、嬉しいことかもしれない。


でも、それでまた男の人と付き合って、高校のときみたくなるのが怖い。


今度またそういうことになったら、きっと一生男の人と話しすらできなくなりそうで怖い。


そんなんなるくらいなら、今くらいの男嫌いでいたい。


そう思うのが、私の本音。


あれから、男の人を信じたことなんてあっただろうか。


クラスの男子も、近所のおっちゃんたちも、早苗のお兄ちゃんでさえも、すべての男の人が敵だと思って生きてきた。


普通に話すし、笑顔だって見せるけど、どこかおどおどしてて、目が泳いでた。


早苗は、そんな私をわかってくれて、いつも気を使ってくれてた。


できるだけ男の人と関わらないようにしてくれたり、男の人に話しかけられたら代わりに答えてくれたり。


ずっと早苗に支えられて、ここまで生きてきたのに。


こんな短期間で、変わってる自分が怖いんだ。



< 135 / 400 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop