DislikeMan~男なんて嫌い~
「じゃ、とりあえず、料理頼もうか」
早苗がメニューを開くと、残りの皆も釣られるようにメニューを開く。
「じゃぁ・・王道で、ピザとパスタでいい?」
早苗が指揮をとる。
私はどうでもいから適当に聞き流した。
時計を見ると、とっくに30分過ぎてた。
「あぁ、もうこんな時間だ。早苗、私帰るね」
隣の早苗に小声で言った。
「えっ?もう帰るの!?・・早いよぉ」
「バカ。30分過ぎてるから。・・じゃね」
と言って立ち上がる。
「あれ?恋歌ちゃんどこ行くの?」
如月さんが声を掛けてきた。
「帰ります。・・それじゃ」
冷たく言い残し、部屋を出た。
「ハァ。疲れるわ、こんなとこ」
そう呟くとさっさと店の出口に向かって歩き出した。
出口付近で店員さんが「ありがとうございました」と微笑んだから、私も少し微笑みを返した。
「タクシーで帰ろうかなぁ・・・」
でも、そんなお金もないんだなぁ。
仕方ない、電車で帰ろう。