天使の足跡
性に関する問題は、とても難しいところにあって、また多くの人が悩んでいる問題でもあると思います。


これまで自分も『自分のあるべき姿』について、悩みを抱えて歩いてきました。
太田とは違う悩みですが。


けれど、それについて悩んでいる自分を否定したり、
否定している自分にさらに否定を重ねたりしているうちに、気づきました。


『自分は自分。
 他の誰でもない“私色” の塊なんだ』


……ごく当たり前で、だけどなかなか気付けない考え方。

「〜になりたい」とか「もっと〜だったらな」という想いは誰でもあると思いますが、

よく考えたら、それは『自分じゃなくなる』ということだと思うのです。


自分が今まで出会ってきた友達や家族が知っている自分は、外観じゃなく、一緒に過ごしてきた時間と共にある──


だから、それと同じだけ長い時間をかけて、心の裏側──『本当の自分』を、また知っていってもらうのがいいと思いました。

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