狂愛ラバーズ
面白い先生がいるんですねーって……僕は全く笑えないんだけどな。





生徒に薔薇の花束渡して求婚するなんて本気じゃないか…。





冗談と言い切りニッコリ笑うかれんちゃんだが、こんな事聞かされちゃ学校にも行かせたくない。





言い寄る教師が殺したいほど憎たらしい。





「海斗さん、どうしたんですか?」

「え?何が?」


「怖い顔してます……。」


「なんでもないよ。気にしないでいいからね。」





ホッとした様子のかれんちゃんに僕達だけのルールを早く教え込まないと本当に危ない。





「ところでかれんちゃん。」


「はい?」


「僕達はもう正式な恋人で婚約者なんだ。そうなるとまた色々と決まり事が増えてくるんだよ。」


「まだあるんですか?」


「うん。分かりやすく言うと法律みたいなものだけど、違法したからといって逮捕されるわけじゃないけど、決まり事を破れば僕達は離ればなれになって二度と会えなくなるんだよ。」


「えぇ……嫌です。海斗さんに会えないなんて……離ればなれは嫌です。」


「うん、僕もだよ。だから今から恋人に決められた事を言うからね。」




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