狂愛ラバーズ
やっぱり………言い方からしてそうじゃないかと思った。





「学校のお友達が、この前旦那さんと食べに行ったみたいで……羨ましくて……。」


「そっか。じゃあ、たこ焼き食べに行こう。美味しいお店知ってるから。」


「本当ですか!わぁーっ、嬉しいですっ。」





花が咲いた様な満面の笑みに心臓が今日一番激しく鼓動を射った。




たこ焼きは勿論いいんだけど、聞き逃してはいけない事が一つ。





「かれんちゃん、友達が旦那さんと食べに行ったって言ってたけど、結婚してるって事だよね?」


「はいっ。瑠璃ちゃんっていうお友達なんですけど、結婚してるんですよ。」


「でも、まだ高校生だよね?」


「私の学校は報告をすれば大丈夫なんですよ。」





お嬢様学校だから、私立や公立の学校と違うと思ってたけど…結婚を許すなんて。





登下校は送迎車でとか、お茶の時間があるとか、人伝で聞いたけど……さすがお嬢様学校だな。





「どうしたんですか?」





考え込んでいた俺を心配してか不安そうに見上げるかれんちゃん。




「なんでもないよ。着替えてから行こうか。」




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