狂愛ラバーズ
エスカレーターで3階に上がり、右に曲がってすぐのところに第5準備室がある。





白いドアをノックすると中から声が聞こえ、失礼します。と言って入室する。





「そこの椅子にかけて下さい。」


「はい。」





右側の椅子に座るように促され、座ったところで担任の梶先生もテーブルを挟んだ向かいの椅子に座った。





「今日呼んだ理由はわかりますか?」


「はい……。授業態度ですよね…?」


「その通りです。ここ最近ずっと上の空ですよね。」


「すいません……。」


「プライベートの事は知りませんが、あなたはまだ学生。学ばなければならない事があります。その為に、学校に通ってるんじゃないんですか?」


「はい……。」


「ここの学校は他校に比べ特殊ですし、生徒も上流階級の方ばかりです。既に、婚約・婚姻されてる生徒もいますが、学業を疎かにする生徒など1人もいません。」





海斗さんと一緒にいる事が幸せ過ぎて浮かれていた。





「当然、天宮さんにも婚約者がいると思いますが、ここは学校。公私分けなければいけません。あなたは、ドシでトロイところがあるんです。」




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