Secret Heart
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「「「「「おつかれっしたー」」」」」

何十人もの男の声がグラウンドに響きわたる。


『うはあぁ。疲れたー。いい汗かいたぜー』

「おつかれさま。はい、タオルとスポドリ。」

『さんきゅーな。着替えてくるから待ってろ』

「はーい。早くね」

大樹に返事をして残った仕事(後片付け)をやることにした。






「ふんふーん♪♪」
最近流行っている歌をうたいながら作業を進める。

『おい、そこの音程まちがってんぞ』

「へ?」

話かけてきたのは同じ1年生の野球部所属、林 翔也(ハヤシ ショウヤ)だった。

こいつは野球部に所属してるくせに音楽が大好き、という No music!No life!な奴だ。

…正直言って、私はこいつが嫌いだ。


『おまえ、オンチだろ〜』

いや、嫌いを通り超して鬼大嫌いである。


「悪かったわね、オンチで。ほら、おさるさんは早くお家に帰っておねんねしなさぁあーい!」

『はっ!俺さるじゃねーし。
言われなくてもさっさと帰りますよーだ』


やれやれ。

『ああいえばこういう』という言葉がぴったり当て嵌まるのはもはやこいつだろう。



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