デュラハン
 「アハハハハハッ」
 「ママ何処なの……」

 美由紀が精神の錯乱を起こし森をさ迷う中、遠くの方から1時を告げる鐘が響いていた。

 ゴーンゴーンゴーンゴーン…………

 その頃、安全な場所を見付け休んでいた光一達は、その鐘の音を聞き運命の日まで後17日と為ったことを知り話しをしていた。

 「後17日だな……」
 「まだ3日しか経ってないのかよ、くそう……」

 そうぼやく剛に仁が言った。

 「弱気に為るな、絶対生きて帰ろうぜ」

 光一もそれに続く。

 「そうだぜ、仁の言う通り絶対生き抜こうぜ剛」
 「そうだな、ごめんな……」

 3人がそんな話しをして暫く経った頃、監視をしていた光一の眼に何かが動く影が飛び込んで来た。
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