隣人の狂気
「叔父さん!家に閉じこもってたら体にカビがはえちゃうよ!」

ワタシが無理に元気よく話かけてもヤッパリ目を逸らしがち。

「ああ…でも今は何もする気にならないんだ…」

と、ボソボソつぶやきまたソファーで彫像と化した。

いつまでもこんなでは流石に心配になってきてしまう。

それに元々マサルは好きではなかったけど、叔父さんには養ってもらって感謝している。

ワタシにも責任がある以上(でも悪いのは断じてヤツの方だけど!)ワタシが叔父さんを元気づけなくちゃ。


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