隣人の狂気
今もそこにあるはずのユウイチの死体に胸の内で問いかけても当然応えは返ってこなかった。

『クレイジーだ!』

そう言ってくれたら嬉しいなと思いながら彼女は背を向け部屋に戻った。

翌日の準備をしたりバラエティー番組を見て笑う彼女の目に狂気の光は見いだせなかった。

なぜならば、彼女は普通の狂人だからに他ならないからだろう。

いつか隣人の狂気に殺されるその日まで…



ーおわりー


< 202 / 203 >

この作品をシェア

pagetop