隣人の狂気
それなのに、俺はあの日うまくやりすぎた。

普通過ぎる自分は壊れなかった。

毎日は相変わらず惰性で続いている。

生活の平和は乱される事なく享受出来る。

変わった事と言えば職と住所ぐらいなモノだ。

それも何かあった訳じゃなく『何となく』転職や引っ越しをしただけだ。

そう…俺はあの日うまくやったんじゃなく…

自分自身の革命に失敗したのかも知れない。

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