隣人の狂気
あの日の帰りに買ったインスタント食品はちっとも減らなかった。

代わりに酒とタバコはあっと言う間に無くなってしまった。

外出もしたくない。

自分の犯した事件のニュースを見たくなくてテレビもつけられない。

考えこんでしまい何も手につかない。

昼間はカーテンを締め切った部屋のソファーに座り、虚空を見つめつつひたすらタバコを吸いまくっていた。

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