隣人の狂気
ゆっくりと牛丼を口に運びながら、ぼんやりとそんな事を思い巡らす。

店内には、店員と客を合わせて十人程度いるが誰も俺に注意を払っていない。

こんなに至近距離に、人の命を奪って平気な顔をしている最悪の犯罪者がいるのに緊張感をもってるヤツは一人もいない。

当たり前だ。

その事を知っているのは世界で唯一、俺だけだからだ。

俺が他の人らを警戒しないのと同じ事だ。
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