隣にある笑顔



「ヂーンっっ」


鼻水をかんで少しスッキリ
したところでアタシは再び歩き出した。



・・・とアタシは足を止めた。



「・・・危ないねえ。」


大道りの前でオロオロしてる
おばあちゃんを見つけた。


「おばあちゃん大丈夫っ?」

アタシは迷うことなく
おばあちゃんの元に駆け寄った。



「この道危ないからアタシがその
荷物もってあげるよ!」


「・・・そうかい?でもねえ
小学生には少し大変ねぇ」


"小学生"という言葉に
アタシは頬を引きつらせる。


「おばあちゃん!アタシ高校生
だから安心してっ」


「・・・そうかい?でも
中学生でも少し・・・」


「おばあちゃん!アタシ
高校生だからっ!」


「・・・そうかい?
だったらお願いしようかねえ」



アタシどんだけ小学生に
見えるんだろう。


「・・・はあ」





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