愛してるの言葉だけで。
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「今日は、ありがとうございました…」
私はベッドの上に正座して、頭を丁寧に下げた。
目の前にいるのは少し不機嫌な幸信で……
「なんで勉強してないんだよ」
「すいません…」
幸信にお説教されてる私って…
どうなの?
……ん?
ちょっと待てよ。
元はと言えば幸信が私の傍からいなくなったから、私は勉強できなかったわけで……
そうだよっ!
幸信がいなくなった私は、勉強どころじゃなかった。
「幸信がいなくなったから勉強どころじゃなかったんだよ…」
心の中と裏腹に、少し弱気で言ってみた。
すると幸信はため息をもらした。