愛してるの言葉だけで。
┗幸信SIDE
「奇跡だぁ!50位以内に私の名前があるなんて」
俺の目の前にいる愛しの夏希は満面の笑みを浮かべながら未央とかいうやつと話している。
誰のおかげだと思ってんだよ…
と思いながらも俺は夏希の微笑ましい姿を親のような気持ちで見ていた。
本当、可愛いやつ。
その時、俺の手が薄く消えそうになってはまた元に戻った。
くそ、またか……
最近こんな現象が増えてきた。
たぶん…
いや、きっと夏希と一緒にいられる時間はそう長くはない。
俺の体が消えかかっている。
前々から気がついていたこと。
だから、それなりに覚悟はしてるつもりなんだけど…
夏希が心配でならない。