天才ウマシカブ
「おぉ、本当にいるじゃん美少女。今回は本当のこと言ったんだな教頭のヤツ」

 叫び声のヤツは普通に入ってきて、普通に残りの席に座った。

 え、この人もこのメンバーなの?

 いやだぁ!!

 だって、コイツの見た目、金髪だし、腰パンだし、眉毛ほとんどないし、以下略

 つまりヤンキーだ!!

「教室間違ってない??」

 思わず聞いてしまったっ!!

 殴られるぞ自分!!

「え、ココだろ?ウマシカブ。」

「ウマシカブって何??」

 私が聞く前に美青年が聞いてくれた。

「あ?んー・・・さぁ?さっき教頭が言ってたんだよ。『今日ウマシカブやるから南校舎の3階の一番右の教室へ行け。美少女いるよー』って。そーいや教頭半笑いで言いやがってたなー。なんかムカついてきた・・。」

 そういってヤンキーは指をポキポキやりだした。

「だめだよぉ。教頭先生殴ったらぁー。」

 美少女が可愛い声でヤンキーに言った。

「殴んないよっ!」

 なんか語尾にハートでも付きそうな言いかただな。

 美少女には甘いのかな?

「でも、ホントに何なんでしょうね?ウマシカブって」

 おぉ、メガネが口を開いたっ!!

 って感動してる場合じゃないし。

 確かにウマシカブってなんだろう?

 美味し株?卯増し歌舞?馬鹿部?

 ・・・あっ馬鹿部か。

 教頭は彼らのことを遠回しに?バカだと言ってるんだ。

「なるほど・・・。」

「あ?分かったのかよ。」

 ヤンキーにバカとか言ったら殴られそう・・・。

「いえっ!何も分かりません!」

 取り合えずこの事は隠しておこう。



 『天才』『ヤンキー』『美少年』『美少女』『メガネ』
   
 こうしてウマシカブのメンバーが集結したのであった。


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