闇魔女



《さーてさて!!
今年もやってまいりました華風商店街名物、美男美女コンテスト。
略して華コン!!!

今年はどんな男女がキング&クイーンに選ばれるのか!!?》



やたらと高いテンションで始まった華コン。

…熱気が凄い。


『由宇。
ところで、この何の審査があるんだ?』

隣でハリキリまくっている由宇に視線を移す。


「ん?
そんなの知らないわよ。
興味なかったもの。

で・も!!
ブルドックが賞品なら話は別よ!!!
何が何でも優勝してやるわ!!!!!」


『アタシが出るんだけど…
女性部門は賞品が違うし…。

……何だろう。
由宇が別世界の住人にみえる…』


轟々と燃え盛る火のようなオーラを垣間見た愛海は一人乾いた笑いをして軽く引いていたのは誰も知らない。





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