ラジカルギャングズGODFATHER
小崎は俯いて首を振った。


「綺麗事だがな、ガキにゃぁ罪はねぇってこった。小崎さん、あんたにも、あんたのガキにもこれだけ迷惑かけられて、これだけ助けてやったんだぜ」

「……どうも、すみませんでした……」


頭を下げる小崎。

少々の間があって、


「それだけ、〝生かす価値がある〟ってことかね」


と次吉に言われ、はっと顔を上げた。


「名前はあるのか?」


「いいえ、まだ、何も──」

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