ラジカルギャングズGODFATHER


外に出ると、初めて雪が降っていることに気が付いて、思わず掌を出していた。

その上に雪が乗ると、体温ですぐに溶けていく。

後に残った水滴を、まるで幸せでも噛み締めるかのようにぎゅっと握ってしばし目を閉じていた。


「12月22日か……」


声に出さずに呟いて、派手な装飾のオートバイに跨り、ビリビリするような爆音を響かせて走り抜けた。


普段ならそう遠くない場所にあるコンビニで済ませるのだが、今日は気分転換に少し遠くまで走ってみるかと、いつもと違う方向へ走らせた。

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