先輩とあたし


いくら私が妄想の世界にとんでたっていっても




「笑いすぎですよ」



そこまで笑うことないと思う。




「ごめんっ。俺が悪かった。だから拗ねんな」




そうやって顔を覗き込んでくる先輩。




わわっ。ち…近いよ!



きっと私の顔は今真っ赤。


「拗ねてなんかないです。せ、先輩はその、接客とかするんですか?」





「ん?しねーよ」




しれっと答える先輩。




その瞬間、私の心の中のもやもやが消えた。




「なんでですか?」




「それは、接客とかできねーし。なにより、優奈が妬くから」




カァァ//




いや、図星ですよ?




でも、先輩に気づかれてたなんて




「や、妬きませんよ」



わぁー、私のバカ!!!




意地なんかはって、




可愛くないことゆっちゃった…




「ふーん。なら、俺接客しよっかな〜」




「えっ…」




その言葉に悲しくなる私




「ほら、やっぱ妬くだろ?」



先輩はいじわるだ。わかってるのに聞いてくるなんて。




「はぃ」




私は消え入りそうなくらい小さい声でそう言った。
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