続・恋する心は“あなた”限定

俺は床に落ちてしまったチャームを拾って由優の手にのせた。


…さっさと保健室を出よう…。


外も、こうしているうちにますます暗くなる一方だし…


これ以上いると、先生から色々と突っ込まれそうな予感がするからな…。


由優との和やかな雰囲気を、壊したくねぇ…。


「それじゃあ…失礼します。由優、行こっか。」


先生に、サッと礼をした後、ソファーに座ったままコートを羽織って、帰り支度を調えている由優の前に手を差し出した。



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