《それが罪だと言うのなら、私は喜んで罰を受けよう…。》
『彼には…頭が上がりませんね。』
「まこ、あの…ごめんな?」
『はい?』



突然の謝罪に、心当たりの無い慎はきょとんとして小さな体を抱き上げた。
そして、まっすぐに目を合わせるとにっこりと微笑んだ。



『キミは、何か謝らなければならないような事をしたんですか?』
「だって…まこ、よんだから…っふ。うわぁあん!、」
『おやおや、泣かなくても良いんですけどね?』



顔を真っ赤にして泣き出してしまったシンを、なれた手つきであやしながらコロコロと笑う慎。

慎の中でこの傷は、あくまで自分の責であってシンが声を掛けた事など微塵も気にしていなかったのだが、この小さな騎士はずっと気にしていたらしい。



「ご、め…なさ、まこ…っう、ふぇ…。」
『ああ、そんなに泣くから…シンくんの可愛い目が赤くなっているじゃないですか。』
「だ、って…。」
『私は、気にしていませんよ?まして、シンくんのせいだなんて…思ってもいません。』



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