半熟cherry

今日は神社の夏祭り。

一美と私は毎年ココにくるのが恒例になってる。



地元だし、同級生やら生徒やらに遭遇する率は高いんだケド。

同級生に遭遇するとプチ同窓会になる。

去年はそのまま居酒屋でみんなで飲んだっけ。

…1年前なのに懐かしいなぁ。



「せっかくの浴衣も女2人じゃ張り合いがナイ」

…なんて。

寂しいコトを言う一美。



『あれ?一美、彼氏いなかった?』



そう言えば。

最近そんな話も聞いてないような…。



すると一美は。

フツーの顔してフツーの声で言った。



「別れた」

『はぁッ?!』



別れた?!

そんなの聞いてないし!!



そんな私の顔を見て。

さっきまでフツーの顔をしてた一美は。

いきなりマシンガンのように喋りだした。



 

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