半熟cherry

それから。

気付いたら涼真は気持ち良さそうに。

ソファーでうたた寝をしていた。



……お〜い、涼真ク〜ン。

アナタ、昼寝なんかしてる場合じゃないデスよね〜。

この宿題の山を、どうするつもりデスか〜?……。



でも。

口半開き。

小さな寝息立ててる。

あまりにも幸せそうに寝てるから。

寝かせてあげたくなっちゃったんだ。



クスッ。



私は涼真を起こさないようにそっとタオルケットを掛けた。





涼真のうたた寝に気付いてから20分。



静かだったリビングに。

涼真のケータイの着信音が鳴り響いた。



 

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