半熟cherry

こうして。

加藤先生の雑用係と化した私は。

涼真と一美を巻き込もうとするも。

失敗に終わり。

今に至りマス…。





こんなにあるなら。

前日まで忘れてんな!!

ちゃんと覚えとけ!!





そう言いたくなるような量の資料が。

机いっぱいに並んでる。

全20ページ×80部。

こんなのやってたら夜になるッ!!

でも。

やらなくちゃ帰れない。





加藤先生のバカ〜!!





そう叫びたくなるのを堪えながら。

資料をまとめ始めた。





「……なにやってんデスか?」





始めて20分くらいした頃。

着くずした制服に身を包み。

オトナな雰囲気を持った生徒が入ってきた。





……たしか……。





『……逢沢クン、だよね?』

「はい、そーですケド?…すごい量のプリント、デスね」





…よかった、間違ってなかった。





逢沢クンは。

肩にかけてあったバッグを下に置くと。

空いている椅子に座った。



 

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