ヒマリュウⅠ 〜03.18-SS【幸せいっぱい】追加〜



『………ッ!』


「恭哉、今から来るって。」


『あ…、そう』



リビングのドアにもたれ掛かる舞。

正直、かなりビックリした。心臓に悪いと思う。



「じゃあフルーツでもカットしちゃいましょうか」


『カット…?するもんなの?』


「なに…あんたは、桃を丸かじりでもするつもり?」


『あー……切りましょう。』



モモ、キウイ、バナナ、イチゴ、ミカン。

まな板に並べられたフルーツ達。



「モモは一口大に、キウイは半分に切ってそれを六等分に、バナナは適当な大きさに、イチゴはヘタだけとってそのまま、ミカンは剥いて一個一個分けましょう。」


『………りょーかい。』



矢継ぎ早に告げられた言葉に、自分なりに理解して取り掛かる。



「お皿はこの量だから大きめで…五枚ある?」


『そこの棚に入ってる』


「ありがと。…てか料理しない割にはこの家、結構豊富にあるわよね。」


『あー…冬可が一通り揃えたみたい』


「ああ…ね。」



舞の言う通りにフルーツを切って、用意してくれたお皿に盛りつけていく。



ミカン12個。
皮を剥いて一つ一つ剥がしてお皿に盛る。12個は相当な量で、舞も付き合ってくれた。

バナナ8本。
適当なサイズに切って楊枝を挿す。

イチゴ4パック。
全部ヘタを取って楊枝を挿す。

キウイ12個。
皮を剥いて二等分したものを更に六等分して楊枝を挿す。

最後はモモ4個。
これも皮を剥いて一口大に切っていく。それに楊枝をさして…



『完成ッ!!』


「ただいま〜」


「お邪魔しま〜す」



< 373 / 382 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop