ヒマリュウⅠ 〜03.18-SS【幸せいっぱい】追加〜



そのままベッドに仰向けになって、目を閉じた。



目を閉じて、浮かんで来るあの光景を必死に消す。

…でも、まぶたの裏に焼き付いてる。



それも嫌で起き上がったとき、



―ガチャ



部屋のドアが開く音と共に、「失礼します」男が入ってきた。



誰がどう見ても、目を合わせたくない風貌をしている男だ。

その男は、あたしに向かって軽く頭を下げる。

下げて――…。

…――あたしに用件を告げる。



「組長がお呼びです。」



この言葉であたしは、部屋を後にした。



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