君を想う



『今の学活の時間は係を決めたいと思います!』

担任が話を進める。


もちろんあたしは小百合と一緒にするつもり。


『なににする?』
小百合が振り向く。


まだ席が出席番号順なため、船木の小百合と前田のあたしは前後なのだ。


「なににしよっかー…」


みんなが自分のやりたい係のところにネームプレートを貼っていく。


あたしたちは音楽係のところに貼ってみた。

どんどん音楽係希望の人が増えていく。



『はい、じゃあ2以上希望者がいる係を希望してる人は前に来て下さい!』

案の定、じゃんけんだ。


ソッコーあたしと小百合は負けた


だから2人でどこにするか
話してた。


あたしは優柔不断で
小百合は人任せな性格なため
なかなか決まらずどんどん
係が埋まってゆく。


話しているうちに
とうとう2つしか残っていない状況になってしまった。


そして、なんだかんだの流れで
美術係となった。


本間くんという男子と一緒だった

本間くんはちっちゃくて
かわいいという感じだった。


< 2 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop