この想いは・・・。


次の日・・・14時30分。



家から待ち合わせまで15分。


予定通りだ。

鞄を持ち、家を出ようとした。




ピンポーン


誰・・・?


ガチャ



「宏太・・・?」



ドアを開けると目の前には寂しそうな顔をした宏太がいた。


「・・・愛子、どこか行くのか?」


「うん・・・ちょっとね」


お見合い相手の所に行くとは言いづらい。



宏太はあたしの腕を掴んだ。



「行くなよ」







宏太は狡い。


あたしがそんなこと言われて、"行く"なんて言える訳ないことを宏太は分かってる・・・。



「・・・分かった」



「ん・・中入れて」



「いいよ」



宏太を家の中に入れると佐藤さんに急遽仕事が入って行けなくなったとメールした。


佐藤さんからの返事はすぐに来た。




《分かりました。また機会が会ったら会いましょう》


あたしは返事を返さずに宏太の所へ行った。


佐藤さん・・・ごめんなさい。



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