この想いは・・・。





「はよーございます」


「おはよ-」


「なぁ、坂野」


「なに?空くんもコーヒー飲む?」


坂野は俺に背中を向けて言った。



「坂野の言う通りだった」



「・・・」



「俺、後悔したわ」



愛子に会うなんてハルを帰す為に着いた嘘で、



ハルが帰った後、なにも考えずにベッドに横になってずっと天井を見ていた。






「アハッ・・・ざまぁみろ」



笑いながら坂野が振り返った。



「・・・うっせーよ」


「ねぇ、空くん」


「なんだよ?」


「あたし分かるよ」


「なにが?」


「この先のこと」


「この先?」





聞くのが一瞬怖かった。



だって坂野が



「きっと空くんはまた後悔する日が来る」








言うことはすべて当たるから。




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