あなたの部屋で死なせて下さい
ちょっと待ってよ。
こっちはもう今日しか実行出来る日はないの!
何だかイライラしてきて
それからもう5回くらいボタンを押し続けた。
と・・
「はぁい誰」
やっと声が聞こえた。
しかも・・男?
「あの」
とにかく何でもいいから喋らないと。
「何」
低くて冷たい声。
それが余計に私を緊張させる。
いやいや、ここで負けてどうすんの、私!
「あ、お届けもので~~す」
「あー管理人に渡しといて」
う・・そう来たか。
でもね
こっちは何が何でもあなたの部屋に入らせてもらわないと
いけないのよ。
「管理人さん・・今いなくて」
「あっそ仕方ねぇな」
ため息をつきながら言うと
ガーっと自動ドアが開いた。