あなたの部屋で死なせて下さい


ちょっと待ってよ。

こっちはもう今日しか実行出来る日はないの!

何だかイライラしてきて

それからもう5回くらいボタンを押し続けた。

と・・

「はぁい誰」

やっと声が聞こえた。

しかも・・男?


「あの」

とにかく何でもいいから喋らないと。

「何」

低くて冷たい声。

それが余計に私を緊張させる。

いやいや、ここで負けてどうすんの、私!

「あ、お届けもので~~す」

「あー管理人に渡しといて」

う・・そう来たか。

でもね

こっちは何が何でもあなたの部屋に入らせてもらわないと
いけないのよ。

「管理人さん・・今いなくて」

「あっそ仕方ねぇな」

ため息をつきながら言うと

ガーっと自動ドアが開いた。


< 4 / 17 >

この作品をシェア

pagetop